忍者ブログ
アメリカ、NC州の州都ラレーの日本語教会の牧師をしているマスタージッコ。昔取った杵柄、喫茶店のマスターの時の愛称は今も不滅!
 70 |  69 |  68 |  67 |  66 |  65 |  64 |  63 |  62 |  61 |  60 |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

c2ca87b0.jpeg ここに掲載した絵は「祈りの手」と呼ばれています。両手を組み合わせて祈っている手首だけの絵です。

キリスト者でしたら一度は見たことがあるかと思います。

 

キリスト教書店に行くと、この絵のカードが置いてありますが、この絵は、ドイツのアルブレヒト・デューラー(1471-1528)という画家が描いたものです。

カードには次のような説明がついています。「この祈り手は、デューラーが貧しい画家だった頃、彼の生活を支えるため働いてくれた親友の手を、彼が感謝を込めて描いたと言われている」。

 

デューラーは子たくさんの貧しい鍛冶屋の子として生まれました。小さな時から画家になりたいという夢を持っていて 大きくなって自分の夢を叶えるため、当時とても有名であった画家を訪ね、運良く弟子入りを許されました。でも、貧しいデューラーには絵の具やキャンバスを買うお金がありません。せっかく有名な画家の弟子になれても、満足に絵を描けずにいました。

デューラーと同じように、貧しい一人の弟子がいました。同じような境遇でしかたすぐに意気投合し、仲良くなりました。二人とも、なかなか絵も描けず、日々の生活費に事欠く始末・・・。

 

仲間の弟子は思いあまって、デューラーに言いました。「このままでは二人とも画家になる夢を捨てなくてはいけない。デューラー、聞いてくれ一人が働き、もう一人がそのお金で絵の具を買い、絵を描くんだ。そして4年経ったら、交代する。いい考えだろう?まずボクが働きに行く!君は絵を描くんだ!!」

 

仲間の弟子は炭坑に行き、毎日必死に働きました。デューラーは彼から生活費を分けてもらい、絵に没頭しました。

 

時は流れ、デューラーの才能が開花し、画家として個展を開くまでになりました。

その個展で初めて絵が売れ、デューラーはそのお金を持ち、大喜びで仲間の弟子の家を訪ねました。

「やったよ。絵が売れたんだ。もう君は炭坑に行かなくてすむ。今度はボクが君の生活費を稼ぐ。そのお金で、思う存分、絵を描いてくれ!」デューラーは言ったのです。

 

でも仲間の弟子は、力なく笑い、首を振りました。

「おめでとう。本当によかった。でもボクはもうダメなんだ。炭坑での力仕事がたたって、ほら、指が曲がったままなんだ。手も震えて、もう繊細な絵は描けない・・・。」

 

デューラーはショックを受けました。「ボクのために、ボクの犠牲になって、君は・・・ すまない・・・」 小さな震える声でわび、そして仲間の弟子の家を出て行きました。

 

自分の成功が友達の犠牲の上に成り立っていた。彼の夢を奪い、僕の夢が叶った。深い罪悪感に襲われる日々を過ごしていたデューラーですが、「何かボクに出来ることは?」「少しでも彼に償いを!」という気持ちに押し出され、彼はもう一度仲間の弟子の家を訪ねました。

 

ドアを小さくノックしました。ドアは開きません。でも確かに人がいる気配がします小さな声も部屋の中から聞こえてきます。デューラーは恐る恐るドアを開け、部屋に入りました。

 

すると、仲間の弟子が静かに祈りを捧げていました。歪んでしまった手を合わせ、一心に祈っています。

「デューラーは私のことで傷つき、苦しんでいます。自分を責めています。神さま。どうかデューラーがこれ以上苦しむことがありませんように。そして、私が果たせなかった夢までも、彼が叶えてくれますように。あなたのお守りと祝福が、いつもデューラーと共にありますように。」

 

自分のことを恨んでいるに違いないと思っていたのです。その彼が、自分のことではなくボクのことを一生懸命祈ってくれている。

 

仲間の祈りを静かに聞いていたデューラー。祈りが終わった後、彼に懇願しました。

「お願いだ。君の手を描かせてくれ。君のこの手でボクは生かされたんだ。君のこの手の祈りでボクは生かされているんだ!」

 

 私もデューラーの仲間の弟子のようでありたいです。

 ところで、祈りを覚える時に「5本の指の祈り」があります。私たちは誰もが手を持っているので、祈る時に自分の指を見ながら、とりなしの祈りを捧げるのです。

 

 紹介しましょう。

 

5本の指の祈り  

 

1.自分の身体から見て一番近い指は親指。先ずは、もっとも近くにいる人、愛する人のために祈ろう。一番に心に浮かぶし、愛する人のために祈るのは、それは「うれしい義務」なのだから。

 

2.次の指、人差し指は「示す」指。なので、教える人、指導する人、癒す人のために祈ろう。教師、医者、教会の指導者たちもその中に入る。他の人を正しい方向に導くために、彼らこそ、支えられたり、知恵を必要としている人びとだから。

 

3.次の指は一番長い中指。それで長である人を心に留めよう。大統領、(総理大臣)、職場の上司、経営者のために祈ろう。こういう人たちが国を作り、世論を導いていく。彼らこそ神の導きが必要だから。

 

4.4番目の指は薬指。たくさんの人を驚かせる事だが、実はもっともか弱い指である。どんなピアノ教師もみなそう言う。弱い人、困っている人、痛みを感じている人を思い出して祈ろう。その人びとは夜も昼もあなたの祈りを必要としている人びと。彼らのためにはどんなに祈っても、祈りすぎることがない。

 

5.最後は最も小さな指の小指。神様の偉大さに照らして、他者にとって、自分の存在がいかに小さいかを思い出し、自分のことをこの指にあてはめよう。聖書にこう書いてある。

 

「あなたがたのうちで最も小さいものが最も偉大なのである。」小指を見て、自分のために祈ることを思い出そう。他の4本の指によって、自分以外の人びと を心に留めて祈った後には、きっと自分のために必要なことも見分けられ、神様にもっとよりよく祈ることができるようになっているはずだから。

 

神への祈りで一年を終え、新しい年を祈りで始めましょう。祈りこそが、神の御手を動かすのですから・・・。

 

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥
カレンダー
05 2017/06 07
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
マスタージッコ
年齢:
61
性別:
男性
誕生日:
1955/10/13
職業:
牧師
趣味:
旅行、クラシック音楽鑑賞、将棋
自己紹介:
ノースカロライナ州ラーレーの日本語教会の牧師をしてます。最愛の妻と娘夫婦がいます。
ブログ内検索
アクセス解析
フリーエリア
Copyright ©  マスタージッコの部屋  All Rights Reserved.
* Photo by Kun   * Material / Template by tsukika    * 忍者ブログ [PR]